ベトナムでの住居の選び方について|失敗しない賃貸のコツを徹底解説します - VACANCE VIETNAM

ベトナムでの住居の選び方について|失敗しない賃貸のコツを徹底解説します

ベトナムでの住居の選び方|失敗しない賃貸のコツ完全ガイド

ベトナムは都市ごとに特徴があり、ホーチミンの利便性やハノイの歴史ある街並みなど、ライフスタイルに合わせた住まい選びができるのが魅力です。

外国人にとっても暮らしやすい環境が整っており、豊富な物件タイプや幅広い家賃帯から選べます。しかし近年、特にハノイでは家賃相場が上昇するなど、住宅市場の変化には注意が必要です。

本記事では、国際調査会社の最新相場データや新しい契約ルールをもとに、失敗を避けるベトナムでの住まい選びのポイントを詳しく解説します。

目次

ベトナムでの住居選び|希望の住居タイプを決める

ベトナムでの住まい探しには、さまざまな住居タイプがあります。外国人向けの選択肢も整理されており、それぞれに異なる特徴があるため、自分の暮らし方に合った物件を検討しやすくなっています。

サービスアパート/家具付きアパート

サービスアパートは外国人に最も利用されている住居形態です。ハノイでは2024年第4四半期時点で5,222戸が供給されており、その多くを工業団地で働く外国人が借りています。

家具や家電が完備され、清掃サービスやセキュリティも整っているため、入居後すぐに生活を始められる点が大きな魅力です。一方で賃料は高めで、Aクラス物件が総供給の約8割を占めています。そのため今後3年間で新たに2,881戸以上の追加が予定されており、需要の高さが供給拡大につながっています。

ローカルアパート/部屋貸し物件

ローカルアパートは、費用を抑えたい方に適した住居タイプです。ハノイのBクラスマンションでは、平均賃料が1平方メートルあたり月17.6ドル(約2,700円)となっています。

家具は必要最低限に限られることが多いため、生活様式に合わせた工夫が必要。空室率は28.6%と比較的高い水準です。そのため、物件の選択肢が広がり条件交渉の余地も十分あります。一方で、日本語対応は限定的であるため、入居手続きや日常のやり取りではベトナム語を使う必要があります。

一軒家・タウンハウス

一軒家やタウンハウスは、家族向けの住居として需要が高まっています。2024年第3四半期にはハノイで326件の取引があり、前年同期比223%と大幅に増加しました。広い居住スペースや庭付きの物件が多く、プライベートな空間を重視する世帯に適しています。

一方で、外国人の所有には制限があり、特定プロジェクトでは全住宅の最大10%までしか購入できません。また、集合住宅と異なり維持管理は入居者自身で行う必要があるため、手間やコストが増えるという点に注意しましょう。

ベトナムでの住居選び|賃貸物件を探す方法・ルート

ベトナムで賃貸物件を探す方法にはいくつかのルートがあり、それぞれに異なる特徴があります。各方法のメリットとリスクを理解したうえで、自身の状況に合った選択を行うことが大切です。

日系不動産会社

日系不動産会社は、外国人駐在員にとって安全かつ確実な選択肢です。日本語によるサポートを受けられるうえ、現地の法律や契約手続きにも精通しています。

ベトナムでは日系業者が価格面で優位に立つ事例も多く、「日系だから高い」とは言えません。さらに、入居後のトラブル対応や契約更新時のフォローも整っているため、初めて駐在する方にとって特に利用価値の高い方法です。

現地エージェント/ローカル業者

現地のローカル業者は、個人経営の小規模事業者が中心であり、日本語での対応は期待できません。英語でのやり取りが基本となるため、契約条件の詳細確認には注意が必要です。価格の吊り上げや品質に不安のある物件を紹介されるリスクもあります。

ただし、日系業者で希望条件に合う物件が見つからない場合には有効な選択肢となります。入居後のサポートは限定的であるため、事前の確認は必須です。

SNS・掲示板・Facebookグループ

Facebookグループを利用した物件探しは、ベトナムで広く行われている方法です。個人間で直接やり取りできるため、オーナーとの価格交渉もしやすい特徴があります。

ハノイやホーチミンには外国人向けの住宅情報グループが複数あり、物件情報がリアルタイムで更新されています。一方で、契約条件の確認や入居後のトラブル対応はすべて自己責任となるため、ある程度ベトナムでの居住経験がある方に向いた方法です。

オーナー直接交渉

オーナーとの直接契約は、長期的な信頼関係を築ける場合に最も費用を抑えられる方法です。仲介手数料が不要となり、契約条件も柔軟に交渉できるという利点も。

ただし、やり取りには語学力が求められ、関係が悪化するとデポジット返還のトラブルや途中退去の通告といったリスクが生じます。そのため、この方法はすでにベトナムに長期滞在しており、信頼できるオーナーとの関係がある場合に適しています。

ベトナムでの住居選び|家賃・コストについて

ベトナムでの住居費用は、都市や物件の種類によって大きく差があります。

2024年は賃料全体が上昇傾向にあり、契約時の初期費用や光熱費の計算方法も日本とは異なります。そのため、生活設計を行う際には賃料だけでなく、付随する費用の仕組みを理解しておくことが重要です。

都市別の家賃相場(ホーチミン・ハノイ等)

ホーチミンでは、高級サービスアパートの賃料が月2,000〜5,000ドル(約30万〜75万円)、中級物件は月300〜1,500ドル(約4万5,000〜22万5,000円)です。ハノイの平均賃料は2024年時点で月約1,300ドル(約19万5,000円)となり、前年より8%上昇しました。

コンドミニアムタイプは月700ドル(約10万5,000円)以上の物件が多く、地域や設備によって価格差が大きくなっています。両都市ではインフレの影響により、家賃が年間2〜3割上昇する傾向があります。

初期費用・保証金・月額光熱費の目安

ベトナムの賃貸契約では、家賃1〜2か月分のデポジット(保証金)と初回家賃の支払いが一般的です。日本の敷金礼金制度とは異なり、礼金は求められません。光熱費は電気代が約2,000VND/kWhで、水道代は家賃に含まれることが多い傾向にあります。

サービスアパートでは光熱費やインターネット料金が賃料込みで設定されることが多い一方、コンドミニアムでは別途請求されるのが一般的です。

交渉のやり方

ベトナムでは、家賃交渉が一般的な慣習として受け入れられています。特に長期契約や前払い条件がある場合は交渉の余地が広く、1年以上の契約であれば5〜15%程度の値下げが実現することもあります。

交渉を有利に進めるには、オーナーとの良好な関係を築くことに加え、物件の状態や市場相場を把握したうえで現実的な条件を提示することが重要です。日系不動産会社を介した場合でも交渉は可能であり、専門的な知識を活かした適切なサポートを受けられます。

短期契約 vs 長期契約

短期契約は1か月から利用でき、柔軟性に優れている反面、家具やサービスが含まれるため割高になる傾向があります。これに対して長期契約では家賃の割引幅が大きく、設備の整ったコンドミニアムでも比較的手頃な価格で借りられる点が利点です。

家具・家電付き or なし

ベトナムでは家具付き物件が基本となっており、サービスアパートは完全に家具・家電が揃っています。家具なしの物件は稀で、主にローカル向けの安価な物件に限られます。初期投資を抑えたい場合は家具付きが実用的な選択となります。 

ベトナムでの住居選び|環境・条件などチェックポイント

ベトナムでの住居選びは、立地条件だけでなく物件の構造や設備面での確認が重要です。日本とは異なる気候や建築基準があるため、快適な生活を送るためには、いくつかの重要なチェックポイントを押さえる必要があります。

治安・交通アクセス

ハノイは全体的に治安が良好ですが、観光地や繁華街では軽犯罪への注意が必要です。住居を選ぶ際は、24時間警備やセキュリティ体制が整った物件を選ぶと安心です。

また、通勤や通学の利便性も大切であり、会社の送迎車やスクールバスのルート、タクシーでのアクセスを考慮すると実用的です。職場まで車で20〜30分圏内であれば、日常生活に支障のない通勤時間といえます。

物件の構造・築年数・建材品質

ベトナムの建築基準法に基づいて建てられた物件は、日本のアパートに比べて築年数の経過や設備の古さが目立つ場合があります。特にエアコン、水回り、電気設備はトラブルが発生しやすい箇所です。

小規模建物では現地基準で約20年程度の耐用年数を想定して建設されていることが多いため、物件選びの際には建物の構造や建材の品質を慎重に確認する必要があります。一方で、高級物件では国際基準を満たした設備を備えるものも多く、安心して暮らせる環境が整っています。

水回り・排水・電気設備

ベトナムでは、日本に比べて水圧が弱い物件が多いため、入居前にシャワーの水圧を確認することが重要です。排水設備についても、高温多湿な環境では詰まりや臭いの問題が起こりやすい傾向があります。

電気設備では電圧が220Vで、日本の100Vとは異なるため、日本から持参した家電製品を使用する際には変圧器が必要になる場合があります。マルチボルテージ非対応の機器は故障につながるため、入居前に設備状況を確認しておくことが欠かせません。

騒音・方角・日当たり・風通し

住居選びでは日当たりの良さも大切な要素の一つ。高温多湿のハノイでは洗濯物が乾きにくく、衣類にカビが発生することもあるため、日当たりと風通しを合わせて確認する必要があります。

風通しが悪い物件では湿気がこもりやすく、快適な生活環境を維持しにくくなります。また、騒音は平日と休日で状況が変わるエリアもあるため、実際に生活する時間帯で確認しておくことが重要です。

隣人・共用部・管理状態

コンドミニアムは個人オーナーが賃貸に出す物件が多く、オーナーや他の居住者と程よい距離感で生活できます。共用部分では一定の身だしなみやマナーに配慮することが求められます。

また、管理状態は物件ごとに差が大きいため、入居前に清掃状況や設備の維持管理体制を確認しておくことが重要です。

ベトナムでの住居選び|契約手続き・法律的注意点

ベトナムでの外国人の賃貸契約には日本とは異なる法的要件があります。契約書の作成から居住登録まで、現地法に基づいた適切な手続きを理解することが重要です。

外国人が賃貸契約する際のポイント

外国人がベトナムで賃貸契約を結ぶ際には、パスポートと有効なビザまたは一時滞在許可証の提示が必要です。就労可能な長期ビザであることが望ましく、観光ビザでは貸主に敬遠される場合があります。

契約は必ず書面で作成し、貸主と借主双方の署名が求められます。ベトナム国内の銀行口座を持っているかどうかも確認され、家賃振込先を確保するために重要です。署名はパスポートに登録されたサインと同一であることが条件となります。

契約書で注意すべき条項

ベトナムの賃貸契約書はベトナム語と英語の二言語で作成されますが、正式な効力を持つのはベトナム語版です。そのため、契約内容に相違があった場合や係争時にはベトナム語版が基準となり、十分な理解が欠かせません。

契約条項には貸主が借主よりも優位に立つ内容が多く含まれており、明らかに貸主に有利な条件が記載される場合もあります。さらに、居住目的以外での利用禁止や無断転貸の禁止といった条項が設けられており、これらに違反すると契約解除の理由となります。

保証金返還・解約通知・更新条項

デポジット(保証金)は家賃の1〜2か月分が一般的で、契約満了時に物件を原状回復すれば全額が返金されます。ただし、契約期間を満たす前に解約した場合は返金されないのが原則です。

解約通知は契約満了の30〜60日前までに行う必要があり、期限を過ぎるとその期間分の家賃を請求されることがあります。更新時には家賃の見直しが行われるのが通例であり、近年は前年比15〜20%の上昇も見られます。

電気・水道・インターネットの契約方法

サービスアパートでは光熱費が家賃に含まれることが多い一方、コンドミニアムでは借主が実費負担するのが一般的です。支払い方法はオーナー経由か直接業者への支払いか確認が必要で、電気代は日本並みに高額となっています。 

登記・住所登録(ホー・クオー制度等)について

外国人がベトナムに居住する場合、貸主が代理で所轄公安に居住登録を行う義務があります。入居後24時間以内(都市部では12時間以内)に外国人居住者の届出が必要で、この登録により居住証明書が発行されます。登録がなされないと労働許可証取得に必要な無犯罪証明書の取得ができません。 

ベトナムで入居後に注意すべきこと

入居後も快適に暮らすには、入居後のチェックが肝心です。入居直後の初期点検(設備の動作確認や傷の記録)・日常のメンテナンス法・将来の契約更新や解約の手順などを前もって整理しておきましょう。詳しく解説していきます。

引越しチェックリストと初期点検

ベトナムでの賃貸では、入居後の初期点検が退去時のデポジット返還に大きく影響します。国土交通省の指針によると、入居時の物件状況を詳細に記録することが、後のトラブル回避に不可欠です。

【初期点検の主要項目】

水回り設備

  • シャワーヘッドの水圧・お湯の温度
  • 排水の流れ具合(洗面台・浴室・キッチン)
  • 給湯器の動作確認
  • 蛇口からの水漏れの有無

電気設備

  • 全室の照明器具・スイッチ
  • コンセントの通電状況
  • エアコンの冷房・暖房機能
  • インターホン・セキュリティシステム

建物構造部分

  • 壁面のひび割れ・汚れ・剥がれ
  • 床材の傷・変色
  • 天井の水染み・カビの痕跡
  • ドア・窓の開閉状況

提供家具・設備

  • 冷蔵庫・洗濯機の動作
  • テーブル・椅子・ベッドの傷
  • カーテン・ブラインドの破損
  • エアコンのリモコン・テレビリモコンの動作

写真・動画で証拠を記録する

入居時の物件状態を写真や動画で記録することは、退去時の原状回復費用を巡るトラブル防止に極めて有効ですので、必ず撮っておきましょう。

【記録方法】

  • 各部屋を複数角度から撮影
  • 既存の傷・汚れにタイムスタンプ付きで記録
  • 設備の型番・製造年月日も撮影
  • 大家立会いでの確認書面作成

定期メンテナンス・故障対応方法

ベトナムの賃貸物件では、修理やメンテナンスの責任分担が法律で定められています。2015年民法第477条・第479条に基づく一般的な区分は次のとおりです。

大家(貸主)負担
・エアコンや給湯器などの経年劣化による故障
・配管や電気系統など建物構造に関わる修理
・入居初期の不良による機器交換
・自然災害による損傷

入居者(借主)負担
・電球やリモコン電池の交換
・エアコンフィルターの清掃(目安:月1回程度)
・使用者の原因による排水詰まり
・消耗品レベルの日用品交換

グレーゾーン(要協議)
・エアコンの故障(使用頻度の影響あり)
・浴室や寝室のカビ(生活習慣か建物要因かによる)
・タイルのひび割れ(経年か過失かの判断が必要)

【故障時の対応手順】

  1. 緊急度の判断
     - 漏水や電気系統は即時連絡
     - エアコンや家電は1〜2日以内に報告
     - 軽微な不具合は営業時間内に相談
  2. 連絡・報告の方法
     - ZaloやWhatsAppで写真付き報告
     - 状況を英語またはベトナム語で簡潔に記載
  3. 修理費用の事前確認
     - 大家指定か入居者手配かを確認
     - 見積もりを事前共有
     - 支払い方法(立替/直接支払い)を明確化

契約更新/解約時のトラブル回避

ベトナムでは契約満了時に「更新」ではなく「再契約」として扱われることが一般的です。そのため条件変更の交渉余地が大きく、早めの準備が重要です。交渉は満了の2か月前から始め、周辺相場の資料を整え、長期契約による家賃据え置きやインフレ率に基づく調整提案を行うと有利に進めやすくなります。

一方で、解約やデポジット返還を巡るトラブルも多く見られます。返還を円滑に進めるためには、入居時の写真記録や契約書の条項を証拠として残しておくことが欠かせません。立会い時には未払い費用を精算し、修繕や清掃を事前に済ませ、返還スケジュールを文書で確認しておくと安心です。

特にデポジットに関しては「自然損耗は入居者の負担外」と定める民法規定を根拠に、過剰な請求には冷静に対応することが有効です。解決が難しい場合は日本商工会議所や領事館へ相談でき、返還は通常7〜14日以内が標準です。為替リスクや振込手数料についても、事前の取り決めでトラブルを防げます。

ベトナムでのケース別おすすめ住居選び

ベトナムでの住居選択は、入居者の家族構成や滞在期間によって最適解が大きく異なります。単身赴任者から家族帯同まで、それぞれのニーズに合わせて住居を選びましょう。

単身赴任者/駐在員向け

単身でベトナムに赴任する駐在員には、利便性とセキュリティを重視できるサービスアパートメントが適しています。清掃やリネン交換といったホテルに近いサービスを受けられるうえ、光熱費が家賃に含まれている場合も多く、24時間対応の受付やコンシェルジュがいることで安心感があります。

単身赴任者にとっては通勤の利便性が特に重要であり、1区など中心部に近いエリアを選ぶか、日本食レストランが多いビンタン区で生活の利便性を優先するかが検討のポイントとなります。

家族帯同/子どもあり世帯

家族帯同でベトナムに駐在する場合、最も重視すべきは子どもの教育環境です。家族向けの居住エリアはタオディエン(旧2区)、7区(フーミーフン)、ビンタン区に集中しています。

なかでもタオディエンは外国人家族に最も人気があり、トップレベルのインターナショナルスクールや静かな並木道、欧米スタイルのスーパーマーケットが整っています。家族世帯では子どもの通学を考えると、スクールバスの停車場所をあらかじめ把握しておくと安心です。

長期滞在者 vs 短期滞在者

ベトナムでの滞在期間によって、適した住居の形態は大きく異なります。

外国人の住居選びは一般的に二つの段階に分かれ、最初の1〜3か月は「ランディングパッド」として柔軟性を重視した短期滞在先を確保し、その後1年以上の長期契約で本格的な住居を決定する流れが多く見られます。

短期滞在者(3か月未満)には、清掃や洗濯、光熱費が料金に含まれるサービスアパートメントが適しています。一方、長期滞在者(1年以上)にはアパートメント賃貸が最もコスト効率に優れ、現代的なアパートビルでは外国人コミュニティや共有施設を利用できる点が魅力です。

まとめ

ベトナムでの住まい探しは、物件の種類や家賃相場、契約条件など確認すべき点が多く、不安を抱えやすいものです。

契約書の条項やデポジット返還の手続きなど、専門的な判断を要する場面も存在します。そのような場合には、現地の事情に精通した専門家に相談することで、より確実で円滑な対応が可能となり、住居選びをより安心して進められます。

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